タイトルに「マインドフルネス」と入っていますが、きちんとした専門的な記事ではありません。また、あやしげな内容なものでもありません。完全なる私流の提案です。ひとつの方法だと思ってお読みください。

一輪の切り花をおうちで飾ってみた

3月末、お花見の自粛が叫ばれるようになり、ふと思い立ってお花屋さんで一輪の切り花を買いました。

切り花がもつのは1〜2週間程度。毎日でなくても良いけれど、なるべく長くもつように水換えなどの手入れが必要です。

元々、家に花を飾る習慣のなかった私ですが、「短期間自分の家に滞在するお客さんのお世話」をしている感じでおもしろいなと思いました。そこで、気づいたことを綴っていきます。

チューリップがおこした変化

家に迎えたときはまだ花が開ききっていない状態のチューリップ。これから枯れていく運命です。始めからそんなことを言っていては元も子もないのですが、そこを意識することが、長く一緒にいるコツだと思います。

植物はゆっくりと動くので、動きがなくてつまらないと思われがちですが、チューリップは切り花になってからもなお、クネクネと大きく動きます。

茎、葉、花びらに動く様子が見られる

朝起きた時、会社から帰宅してきた時、すっかり様子が変わっているのです。チューリップの変化に気づいた途端、私自身の日々の生活に関する考えが一気に吹っ飛び、ただチューリップのことだけが頭の中を占めていきました。そうすると、不思議といつものルーティーンをすんなりとこなすことができていました。

昨日やり残した仕事のこと、これからある予定のこと。今考えなくてもいいようなことが邪魔をして、今取りかかるべきことに集中していなかったことに気がつきました。思いがけず、チューリップが気持ちの切り替えの一役をかっていたのです。

「あ、これが巷で噂のマインドフルネスだ」と思いだしました。

マインドフルネスとは

「マインドフルネス」とは、自分の気持ちを“今、この瞬間”に意図的に向けて、現実をあるがままに知覚すること、あるいはそうした心の状態を体得するためのトレーニングを指す言葉です。メンタルヘルスを整え、創造性や集中力を発揮するためには、“今、ここ”に集中し、とらわれているネガティブな感情や思い込みから離れることが有効だと考えられています。

人事労務用語辞典 WEBLIO

数年前、当時妊婦だった友人がマインドフルネスについて力説していました。妊娠中はいつもと違う体の変化がおこったり、周りの人からのアドバイスが時に過剰になったりして、ストレスを抱えることがあったそうです。

そんな彼女が語っていたのは「マインドフルネスは使える!」ということ。私も気になって調べて実践してみようとはしていたのですが、残念ながら習慣にはなりませんでした。

心を落ち着かせる環境を作って、目を閉じて、○秒息を吸って、○秒かけて息を吐く。それを何回か繰り返す。という手順があるのが、私になじまなかったのだと思われます。作り慣れない料理をレシピの手順を追いながら作っていく時と同じようなわずらわしさです。

もしくは、ストレスを感じた時に無意識にそれをやっていたのだとも言えます。

以前、水族館の飼育員として働いていた時のこと。仕事柄、水槽を眺め放題でした。生き物の状態を見るのも仕事のひとつと考え、思う存分眺めていました。思い返してみると、はじめてお客さんに披露するイベントの前など、緊張を感じたり、不安な気持ちがある場合に水槽を眺める頻度が高かったような気がします。無意識に水槽眺めて気持ちの切り替えをしていたようです。

マインドフルネスに使える方法はさまざま

切り花を飾ることに限らず、手取り早くて自分の好きな方法を選ぶことが無意識にマインドフルネスを実行するのに良いと思います。たとえば…

  • 街の景色や空を眺める
  • その辺にいる人を眺める
  • 手元にあるペットボトルなど商品のパッケージを眺める
  • 時計の秒針を眺める
  • 煮込み料理の鍋の中の様子を眺める

以上に挙げた方法は、一見すると暇つぶしのような感じがします。でも罪悪感を感じる必要はなく、忙しい時こそ時間を区切ってやってみるのが有効だと思います。

しかし、テレビ、ネットサーフィンは私の経験上おすすめできません。取り止めもなく続いてしまうのは、良くありません。

「花の命は短い」「ころころと移り変わりがあるもの」など時間の区切が意識できるものが良いのではないかと思います。

また自分と全く関係がないような、無意味なものを選ぶのも良いのかもしれません。切り花が良いと思ったのは、期間限定での手入れなので、気持ちの負担が少ないところでした。

マインドフルネスを紹介する本やネットの情報を見ると「自分の内側に意識をむける」とあるのですが、私にとってはなんだか難しい印象です。

要するに「意識を向ける対象を何でもいいから一度ガラリと変えみる」でいいと私は解釈しています。目先を一旦変えると、気持ちがリセットされて「自分の内側」の変化を客観的に見ることができます。

知らぬ間にストレスを感じていることはけっこうあるので、それに気づけたらこっちのものです。

最後に

最近、家族や友人、在宅勤務で会う機会が減った会社の同僚とメールで連絡を取りあった時、先行き不透明な今の状況の中で、「疲れているのかな」と感じたことがありました。

その人が抱えている「ある考え」にとらわれすぎていて、会話が噛み合わないといったようなことです。

長々と不安を抱えていたところで、問題は解決しないのでは?と楽観的思考を持っている私ですが、みなさんに目先を変えて前向きになって欲しいと思っています。

そういう時こそ使えそうなちょっとした工夫だと思いご紹介しました。そんなこともうやってますよと言われてしまいそうな、当たり前なことような気もするけれど…