ダイビングが趣味だった

石垣島に住む前の3年間は全く海に潜っていませんでした。それまでは潜るための道具を全部持っていて、毎年欠かさず伊豆や串本などの海に潜りに行っていましたが、徐々に海から遠のいてきて、ウエットスーツやBCジャケットなどのかさばる器材を手放しました。大学生になってからはじめた趣味はこれで一旦おしまいかな、と思われたのですが…

その後、色々とあり、石垣島での仕事を見つけ移り住むことに。(イラストの仕事も問題なくできています。)住みはじめると海が近くにあるので、やはり潜りたくなるわけです。石垣島と西表島の間には大きな礁湖(浅いサンゴ礁が発達していて、湖の様になっている地形)が広がっていて日本で一番の規模なのだそうです。実はわたしが初めて潜ったサンゴの海はこの場所でした。改めて数年後に潜ってみて、多様な種類のサンゴが生息していて、おもしろい場所だなと感じます。

10年以上も続けてきた趣味だからこそ、体に染み込んでいて、少しブランクがあっても再開するとパッとはじめられます。そして、今は旅行先だった場所に住んでいるので、通年いつでも潜りに行くことができます。わたしの場合なぜだか、今まで真夏の時期はダイビングに行くことが少なかったので、夏にも潜れるのが嬉しいところ。

さて、夏のサンゴ礁といえば、サンゴの白化が話題になります。海水温が上がりすぎて30度を超えると、サンゴの体に共生している「褐虫藻」という藻類がサンゴの体から抜け出てサンゴが白く見える現象です。一見、乳白色でうっすらブルーやピンクの色をしたサンゴは美しく見えるのですが、サンゴにとっては緊急事態なのだそうです。写真では見たことはあったけれど、実際には見たことがなかった白化現象を移住してから目の当たりにする機会がありました。30℃を超える水温の生ぬるい感じなども体感しつつ見るのは、写真から読み取れる情報とはまた違うなと感じました。

青やピンクに見えるサンゴはやや白化している

長く続けてきたことはいつの間にか当たり前になってしまうけれど、知らないうちに何かしらの技術を身につけていて、何かの役に立つこともあります。もうやめてしまったつもりのダイビングも改めてやってみるとやっぱり楽しいし、慣れない人と海に入る時にサポートすることもできて役立っているなと感じる時がありました。

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2件のコメント

  1. シンプルで飾りのない、すてきな文体ですね。
    これからも感じたことをありのままに伝えてほしいです。

    • tpさま
      コメントありがとうございます。不定期ですが何かあればブログも更新したいと思います!

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